第一章「吾輩はブスである」

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朝日の眩しい光に包まれて目が自然に覚めた。
起きると鏡にブスが映った。
紛れもないブス。潔いまでのブス。そう私はブスだ。

最初に皆様にいっておかなければならないことがある。
私はブスだ。これをいっておかないと始まらない。あ、ちなみにレズ。
とにかく誰がなんと言おうとブスだし、喪女（モテない女ね）だし、レズだ。

そりゃね、綺麗なレズビアンもいますよ？
ノンケから見たって綺麗な女が綺麗な女と絡んでるんだったらそりゃそれだけで美しいわね。芸術の域。ルノワールド。
でも現実は甘いもんじゃない。
レズの世界にも私のようなブスがウジャウジャいるわけ。これが事実なの。ごめ～ん。

そんな私は冒頭からも連発してる通りそりゃもうれっきとしたブスなんですけど、自分のことを「ブスの優等生」だと思ってる。

「ブスの優等生」っていうのはまず顔の事。

ブスの優等生っておいそりゃなんだ矛盾してんじゃねーか、ブスって時点で顔は劣等生だろうがドブス！って思う人もいるでしょうから説明すると、「ブスの優等生」ってのは顔にあるすべてのパーツがブス。
目もブス、鼻もブス、口もブス、頬骨なんてエラ呼吸できるんじゃないかと思うくらい立派だから。
つまり、顔の中のどのパーツをクローズアップしてもブスなわけ。

劣等生のブスは鼻口輪郭がブスなのに、目が綺麗とか中途半端なブス。
こいつらは「ブスの劣等生」と呼んでる。
ブスなら潔く全部ブスでなくては「ブスの優等生」とは言えない。

次に性格。
ブスに生まれて来たからには謙虚でいる必要があるわけ。
たまにいるでしょう。どう考えてもブスなのに自分を可愛いと勘違いしてるのか何なのか「モテる」アッピールしてくるブス。
特に中学生から20代半ばくらいまでに多く見られる現象ね。

「彼氏が何人もいる」「ストーカーがしつこい・・・」「私って罪な女だよ・・・」こんな妄言を聞かされた日にはその辺の何かでっかい筒にブスを入れてゴロリゴロリと転がして二子玉川あたりにジャボンと落としてやりたいでしょう。

でもね、優しく見守ってあげて欲しいの。
私代わりに謝るからお願い。こういう妄言はね、思っていた以上に自分がブスに成長してきて混乱してしまう時期に「自分は美人だ」「自分はモテるんだ」と思い込むことで、その混乱から逃れようとモガいているの。もがき苦しんだ末の妄言なわけ。

だからお願い、そっとしておいてあげて頂戴。二子多摩川にも迷惑だし。

とまぁ、そんなブス混乱期など様々な葛藤を乗り越えて、優等生のブスは自分に置かれた壮大な道を目の当たりにするの。
並大抵の人は味わなくていい、険しい道を歩む必要があるんだから。
私にもブスな自分から逃げたい時があったわ。
でもね、向き合うしかなかったわけ。ブスでしかもレズなんだから。そりゃあんた大変よ。
そんな自分はとにかく人に迷惑かけず、ひっそりとそして立派に生き抜いてみせる！と誓ったの。
自分に与えられた運命から決して逃げずに立ち向かえる ブス、これがブスの優等生。

そういった上で私は「ブスの優等生」なのであります。

読んでる人の中には不快な思いをした人もいるでしょうね。
なんなんだブスな上に歪んだ性格しててこの人の文章見てるとなんか不快！なんて思ってる？
それとも、ブスとか連発して差別！喪女とか差別！レズは差別！差別差別差別差別ふぉおおおおおおお！とか発狂してる？

や　か　ま　し　い　わ

ブスってのはね、本当に大変なの。
一生独りで生きていくための準備と心構え、強靭な精神力を身につけるために日々勤しまなければいけないの。
読んで不快ならそっと閉じて読まなければいいのよ。
読んでくれなんて言った覚えはないからね。

あとね、前々から思ってんだけど差別差別うるさい人は一度立ち止まって考えなさい。
ブスは差別ってあんたらが叫ぶからあたしらブスは恥ずかしくて仕方ないじゃないの！おとなしくしなさい。

本題に戻りますね。
とにかく、私はブスだから日々我武者羅にブスレズライフを過ごしています。

ところでみなさんはこんな問題があるのを知っていますか？

Q.この中で一番不幸な人間は誰か一人選びなさい。
１美人の女
２格好良い男
３ブサイクな男
４ブサイクな女

答え⇒４。絶対４。悲しいくらいに４。異議認めません。
美人は生きているだけで得することが多いでしょ。みんなが優しくしてくれてちょっとくらい性格悪くても逆にセクシー。畜生が。
次、カッコ良い男。カッコイイだけで女からチヤホヤ。そこに才能や優しさなんかがプラスされると尚更モテモテのヤリまくり。畜生が。
んでもってブ男ね。ブ男だって希望はあるわよー！高収入なブ男は美女をゲットするチャンスも盛りだくさんよ。頑張れブ男。
最後にブサイクな女。これはもう大変よ。まず才能があってもモテるワケじゃないからね。一生一人の可能性が一番高い。孤独の一匹狼。誰も守っちゃくれない、誰も愛してくれないなら自分で自分を愛さなくてはいけない。うん、圧倒的不幸。

でもね、この問題にはまだ選択肢があったの。

・ブサイクでレズな女

これが最強だと思うの。本当大変よー！プラス　レズ　だからね。
おおごとよ。お母さんにもなんだか何重にも申し訳ないわ。

で私らブスであっても、恋愛するならやっぱり少しでも可愛いと思える人がいいわけ。
自分はブスでも相手がブスはやっぱり嫌よ。
至極当たり前の話。そりゃブスには贅沢だと分かっちゃいるけど、ブスな私もブスに恋愛感情を抱こうと思ってもなっかなか難しいわけ。

そりゃ某レズ出会い掲示板なんかで会うメル友が思ったよりも可愛かったりしたら申し訳ないわよ。
でもやっぱ、可愛い人と話せるだけでもブスの私に とってはありがてえ。お金払いたくなっちゃう。すまんのぉ、すまんのぉ、ありがてえ、ありがてえ。

でもね、自分と同じくらいのブスが来たらお互いにゲンナリ。「よっ！類友だねっ！」なんて言ってる場合じゃない。ブ、ブ、ブスが来たーーーー！そう叫ぶ自分の顔がもう凄まじくブス。
ま、結局気があっちゃたりなんかして、一緒に立ち飲みなんか行ってブス同士慰め合ったりなんてしてるうちにホテルへ・・・なんて世も末な夜を過ごしたこともあったけどね。

で、もちろんブスでしかも女しか好きになれないに加えて、少しでも可愛い人を求めてちゃこれから一人で死んでいく可能性が必然と高いのよね。

そんなブスで喪女でレズな女の生き様をこれから綴っていこうと思ってます。
日々の大変なこと、ブスが一丁前におセンチに想うことなんかをテキトーに書かせてもらいます。

PS.何回も言うけど不快に感じる人は読まなければいいの。ブスの人生なんて何の教養にもならないし知る必要もないんだからね。
でも、ブスはできる限り読みなさい。更新する事に画面にかじりつく勢いで見なさい！ひとごとじゃないわよ！！

つづく

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