レズビアン島ってレズビアンばかりが住んでいる島･･･？？！
そんなところがあったら行ってみたい！！･･いや、怖いかも(笑)

冗談はさておき、「レズビアン＝女性同性愛者」という言葉の語源となった島があるんですって。

え？！「レズビアン」って言葉は島からきたの？？！って驚いている方も多いはず。
意外ですよね、筆者も最近知りました！！

そう、この綺麗な島がそうなんです。
レスボス(ミティリニ)島といって、東エーゲ海諸島の島々のひとつで、古代ギリシャの女流詩人サッポーの出身地として、また、ウゾ（アニスで香りをつけた蒸留酒）、オリーブ、鰯および鰯加工品生産で有名。
古代ギリシャの女流詩人サッポーが女性への愛を謳った作品を多く遺したことから、レスボス島が「レズビアン（Lesbian）」という女性同性愛者を示す言葉の語源となったと言われている。
女性同性愛の意味での「lesbianism」という語は1870年から記録があり、20世紀以降、この言葉は世界各国に借用され、広まった。

で、そのサッポーはレズビアンだったのか･･･？！

それには諸説あり、レズビアンだったという人もいれば、違うという人もいて、謎のままなんだそう。
ただ、サッポーは身の回りに少女を集めて、少女達を生徒とした女性だけのある種の学校を作り、文芸・音楽・舞踊を始めとする教育を行っていた。
そして、彼女が書いた詩のうちの一部は、その生徒の為に書かれたものであるとされ、現代の学説では、サッポーが育んだ教え子である少女との友愛関係は、古代ギリシアにおける同性愛と同様のものとの提唱がなされている。


(左)サッポーと女生徒、(右)サッポー
レスボス島の住民はこれを嫌い、島の名前を、島の首都と同じ名前「ミティリニ」に変えてしまったんですよね。
その為、ギリシャにおけるこの島の公式名称は「ミティリニ」になってしまったんです。
しかし、英語や日本語では古い名前のまま知られているというわけです。

2008年には、正統な呼び名を奪われたことにより、権利と尊厳を損なわれているとして、島民を中心とするグループがギリシア国内のLGBT団体を相手どり、「lesbian 」の語の使用返上を求める訴訟を起こしました。
当時、さりげなくニュースにもなっていたみたいですね！
もちろん裁判所は、「島民たちがこの名称によって侮辱されたと感じる理由はない」として訴えを棄却している。

そんなレスボス島とサッポーのことをググっていたら「エーゲ海の誘惑」という映画を発見。

原題：「SAPPHO」2008年・ウクライナ（90分）
監督・脚本：ロバート・クロムビー
出演：アバロン・バリエ/トッド・ソリー/リュドミラ・シリャエヴァ/ボグダン・ステュープカ/エリサイオス・ブラコス

1926年。アメリカ人大富豪の娘サッポー（アバロン・バリエ）は、画家のフィル（トッド・ソリー）と結婚。
エーゲ海に浮かぶ、レスボス島にやって来た。同じ名を持つ古代ギリシャの女性詩人サッポーの伝説が残るその島で、彼女はヘレン（リュドミラ・シリャエヴァ）というロシア女性と出会う。
お嬢様育ちのサッポーにとって、ヘレンが語る自由な愛の哲学は新鮮だった。
やがて2人は愛し合い、レズビアンの関係を結ぶ。
サッポーはその関係にフィルも巻き込み、男女3人で愛の楽園を作ろうとする。
奔放すぎるその愛の形は、やがて彼女の運命を大きく変えてゆくが…。（amazonより）

「官能と退廃のエロティック・ドラマ」だそう。
気になる人は是非見て、感想を教えて下さい♪
レズビアン映画はほとんど見てきたんですが、これは筆者も見逃していました。
レビューを見てみるとそんなには面白くないみたいですが、美女二人の絡みが見れます(笑)
二人とも素敵な女性です･･･♥ ♥ ♥

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さて、レズビアン島の話から長くなってしまいました。
色々と興味を持ってしまった方はサッポーの詩もググってみると面白いです。

そういえば、先日カミングアウトしている友人に「レズビアン島(まだレズビアンが沢山住んでいると勘違い)ってあるらしいよ！」と話したところ「移住すれば？」と言われました。
いやいや、レズビアンだけで隔離されて生きたいわけじゃない(笑)
冒頭に戻りますけど、それは怖いです(笑) 観光には行きたいかもですけどね！
レスボス島、とくにサッポーの生誕地であるエレソスはレズビアンにとっての密かな観光名所となっているんですって♪
しかし、地元では歓迎されていないらしいですから、行く時はお気をつけて！！！