動物の“同性愛”10種

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科学的研究によると、動物の間でも同性間で結びつく驚くような関係が見られるという。
メス同士愛し合うアホウドリ、ずっと離れようとしないオス同士のイルカ、一緒に育った同性のカモメなど、実に1500種もの生物種に同性愛行動が確認されているという。
ここでは10種の動物の同性愛についてみていくことにしよう。

1.羊

羊の社会には統計的にもっとも広範に同性愛の関係が存在するという。
調査によると、8%ものオスの羊がメスではなくオス同士でくっつく。
これらの同性カップルは交配はしないが、生涯つがいのような行動をとる。
同性愛の動物は、動物間の多様な関係の例として際立っているが、できるだけたくさんの羊を交配させようとしている牧場主には、歓迎されてはいないらしい。


2.コアホウドリ

2007年、オアフ島のコアホウドリを研究していた科学者が、群れの60%がメスであることに気づいた。31%のペアはレズビアンだったのだ。
これらメスのペアは、普通のつがいのように、巣作りをしたり、くちばしでつつきあったり、交配のまねごとをしたりと、親密な絆を示した。

コアホウドリは普通侵入者に敏感なので、他のメスを受け入れるということは、本当の意味で好き合っていることを示す。
同性のペアはノーマルなオスメスのペアより長く続き、中には19年続いたケースもある。
最近、ニュージーランドでは、大型のシロアホウドリの同性ペアが一緒に巣作りをするのが見られ、この現象は広まっているようだ。


3.バンドウイルカ

イルカは動物の中でも知能の高いことで知られ、その認識力や社会性はチンパンジーや人間にも匹敵する。
そんなイルカ社会にも、同性愛現象はたくさん確認されている。
あるペアは17年も連れ添い、またあるイルカの群れが全部オスだったという例もある。
異性がいなくても、愛を交わすのに支障はないというわけだ。
イルカの絆は特に強いことがわかっており、オスともメスとも情熱的な接触をするバイ(両性愛)のイルカもたくさんいる。


4.ボノボ

チンパンジーを小型にしたようなボノボは、知能が高いだけでなく、人間にもっと近い動物だ。
時に凶暴性をむき出しにするチンパンジーに比べて穏かな性格で、攻撃よりも愛の言葉を使い、互いの問題を解決してコミュニケートを図る、高度な社会の中で生活していることで有名だ。
オス同士、メス同士の衝突がよくあるせいか、同性愛的な結びつきも頻繁にある。
性的なやりとりはメスの間での社会的地位が増すのかもしれないが、戦いという方法で接近するオスの間にもそれは起こる。


5.イワドリ

アンデス山脈にいるイワドリは、鮮やかなオレンジの巨大なとさかがとても印象的な森の鳥だ。
さらに特徴的なのは、この鳥の40%ものオスが同性愛の行動をとるという。
前述のコアホウドリと逆に、オスだけが同性を求めるこうした行動は、オスが増えすぎてメスをめぐる争いが熾烈になることから発生する可能性があるという。
同性愛は交配衝動のはけ口になる機会を与え、さかりがついてピリピリしている他のノーマルな鳥たちの間で、群れの安定に一役買っているといえよう。


6.ライオン

アフリカのライオンは、メスに囲まれたハーレム状態をつくり、家父長社会を象徴しているためか、支配者のシンボルとしてよく引き合いに出される。
ところが、生殖可能なメスを避けて同性のみのグループをつくる、オスライオンも一部にはいる。

オスがほかのオスの背後にまたがり、ノーマルなペアと同じようなさまざまな愛の行動をするのが報告されている。
他の動物社会にも同性愛ペアは多数いるが、オスライオンが何故このような行動をするのかはわかっていない。
ライオンは他のネコ科の動物よりも一番性欲が強い為、同性愛の鳥や羊の関係よりももっと意図的な理由があるのかもしれない。


7.水鳥とペンギン

オーストラリアの野生のコクチョウは、二羽のオスを含む三羽で営巣することがある。
驚いたことに、こうした変則的な行動が交配を成功させている。オスがいることで、天敵から巣を守ることができるという効果があるからだ。

動物園でも、二匹のオスペンギンがつがいを組んでニュースになった。卵を与えるとちゃんと孵して育てたのだ。
このカップルは卵を与えられる前に、ノーマルなカップルから卵を盗もうとすらした。
鳥類学者によると、一般的にオスのペアはランダムに交配する種の間で見られるが、メスのペアは一夫一婦制の種の間で発生するという。
鳥には珍しいことではないが、南米のトキの同性愛率が上がっているのは、鉱山開発による水銀汚染の影響で、性ホルモンが変化してしまったせいではないかと言われている。


8.アメリカオオセグロカモメ

コアホウドリと似ているが、実際はツノメドリの仲間。
相近進化によって、大型のアホウドリに体型が似るようになった。
メス同士でペアを組むのも似ている。カリフォルニアの水辺を調査すると、このカモメの14%もがメス同士のペアだった。
最初にわかったのは、巣に驚くほどたくさんの卵が見つかったことからだ。
これらの卵の中には受精卵もあり、メスとペアを組む一方でオスとの出会いもあったことを示している。


9.キリン

若いオスのキリンは、メスと交配する前に、同性と短期間蜜月を過ごすことがある。
舌でのキスや、首のこすりあい、抱きしめるなど、全身で愛情表現をする。
同性とのふれあいは、メスとの本番に備えて交配テクニックに慣れておくためではないかと、科学者は言う。


10.トンボ

昆虫にも同性愛があるのは事実だ。
トンボは昆虫の中でもっとも高度に進化した捕食者で、交配の相手を見つけると飛びながら見事なダンスを披露して、愛情をはっきり示す生き物でもある。
しかし、トンボのデートにとっていつも異性は必要不可欠というわけではなく、かなり頻繁に同性での交配行為が見られるという。

このような小さな無脊椎動物の同性愛の理由を解明するのは、大変興味深いことだが、実情はほとんどわかっていない。
環境化学、交配相手の不備などがその要因のひとつかもしれないと言われている。



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この記事は、海外サイトの原文に基づいて意訳・抄訳したもので、日本での解釈と異なる場合もあります。海外サイトの原文をお読みになりたい方はこちら(by.MIKO)

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