大学受験まっただ中の高校3年生です。
高校3年間は女の子にずっと片思いしていました。ゆくゆくは彼女が欲しいです。
共通テストも終わり、受験する大学を決定しなければならないのですが、学部を迷っています。興味のある学部は社会学系でジェンダー学に力を入れている所です。
そこで、LGBTQ当事者の方でジェンダー学を専攻していた、もしくは講義を受けたことがある方に、自分自身のことだからこその学ぶ上での困り事や意義をお聞きしたいです。
私は、当事者だからといってジェンダー学を学ばなければいけないとは考えていません。ただ、勉強するのならこれから周りと違う人生を歩む上で役に立つような、お守りになるような知識を得たいなと個人的に思っています。社会福祉に興味があるので誰かの役に立てたらばんばんざいですが、それよりも自分の人生に生かせたらな、くらいの気持ちです。
でも、周りの目を気にして発言できなかったり、窮屈に感じたりするのなら、つまらないなとも思っています。大学の規模が小さいので、少人数授業で自分の意見を発言する機会が多いです。あまり多くの人にカミングアウトはしたくないので悩んでいます。そもそも当事者であることを隠して学ぶことに意味はあるのか、周りの意識に傷つくだけなのではないかと考えすぎて分からなくなってきました。知りたい、あわよくば自分の声も伝えたい、でも怖い、ってワガママですよね、、難しい問題だとは思いますが、自分の性格的に見てみぬ振りができないので、多分学ぶことに決めるんだろうなと感じています。
大学のジェンダー学の雰囲気はどんな感じか、窮屈に感じたことはあるか、を教えてください!!
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当方完ビの大学四年生、過去に選択科目でジェンダーやクィアスタディーズ系の授業を履修した者です。稚拙ですが少しでも参考になればと思い回答させていただきます。
> 自分自身のことだからこその学ぶ上での困り事や意義をお聞きしたいです。
先ず意義からで言えば、元から現代社会をめぐる諸問題に興味があり自分のセク云々よりも純粋に学問として学びたかったからです。なので何か志や意義を持って履修を決めた訳ではありません。困りごとを経験した事はほぼありませんが、強いて言うならLGBTQ+など自分と似た境遇の人々が直面している差別について学ばなければいけないのが精神的に辛い事でしょうか。
>社会福祉に興味があるので誰かの役に立てたらばんばんざいです
ジェンダーやクィア学問の特徴として、女性やセクシャルマイノリティなど個々のグループのみならず様々な被差別集団との相互関係や重なりに注目しながら社会の構造について考える視座を養えます(例えば、女性の中でも障がい者の女性が直面する差別など。詳しくは「インターセクショナリティ」を参照)。私は社会福祉についてあまり詳しくはありませんが、様々なマイノリティが直面する社会構造上の問題について考えるという点で役に立つのではないかと思います。
また、社会哲学などに興味がおありなら「脱構築」など基本的理論の応用としても学べると思います。
> あまり多くの人にカミングアウトはしたくないので悩んでいます。知りたい、あわよくば自分の声も伝えたい、でも怖い、ってワガママですよね、、
結論から言うと、質問主様の気持ちは全くワガママではありません。そもそも、ジェンダーやクィア学は当事者のみならず全員に門戸が開けられている学問です。ですので、カミングアウトしていないから学ぶ意義がない、あるいは周りを傷つけるかもしれないという事は絶対にありません。中にはアイデンティティ・ポリティクスなど当事者のみが参加するべき学問という考え方もありますがそれを学ぶにあたって当事者の生徒に意見させる等の行為はしないと思うのでご安心ください(万が一この様な事が起きればそれは立派なアウティング行為でありハラスメントに値します)。
また、自分の声を伝えたいというのが具体的にどういった形であるのかは分かりませんがジェンダー・クィア系を専門とした教員は匿名性に配慮してくれている場合が多いです。例えば、講義に対する感想や意見を教場ではなくメールや文章から送信できるなどですかね。ただ、私の場合は大人数だったので少人数の場合は少し雰囲気も変わるかもしれません。もし匿名で意見交換する手段がない場合、投稿主様が嫌でなければ教員に直接聞くのも手かと思います。
もし教員や教室で不快に感じるような事があれば昨今の大学はハラスメント専用の窓口などを設置してくれている場合が多いのでそちらに相談してみてください。
長々と書いてしまいましたが、これら科目群の雰囲気が突出して他の講義と異なるとは思いません。また、教室内で窮屈に感じた事はありませんし、むしろレズビアンの自分が日常生活を送るにあたって感じた窮屈感の正体(社会構造等)について学べたのは大変有意義だったと思っています。
質問主様がこれから実りのある大学生活である事を願っています。長文乱文失礼いたしました。
大学教員です。ジェンダー学が専門ではありませんが、自分の授業では必ず1回はジェンダー(男女の平等やLGBTQ)のトピックを入れているので、シラバスの授業計画にも記載しています。
すると、毎年少なくとも1名は「ジェンダー問題に興味があったから」という動機で私の科目を取ってくれた学生に出会います。おそらく登録前に全シラバス内を「ジェンダー」という単語で検索して、私の科目が見つかったのでしょう。
専門そのものではないけれど、一人の当事者として授業でオープンにそうしたトピックを扱うことには意義があると思っています。「セクシャリティの問題はこうやって真面目に議論していい話題なんだ」と勇気をもらってもらえたら嬉しいです。私にカムアウトしてくれる学生もいます。
ゆずさんのおっしゃるとおり、当事者だからといってジェンダー学を専攻する必要はありませんので、ご自身が希望する職業に生かせる科目を学ばれたらいいと思います。ただ、教養科目などで履修できるのでしたら、そういう授業にはLGBTQに理解がある学生や当事者の学生が集まる傾向がありますので、受講を通じて仲間が見つかるといいですね。
回答ありがとうございます。
教授の方に回答していただけるとは思っていなかったので、本当にありがたいです。仲間が見つかるかもしれないというお言葉、とても勇気が出ました。学ぶことを通して少しずつ自分を表現できたらいいなと思います。
回答ありがとうございます。
現役大学生の方から回答していただけてとても嬉しいです。自分も学んでもいいんだ、と心の底から安心しました。ジェンダーのみならず社会全体を見る目が養えると思うので、希望の学部に行けるように頑張ります。