車椅子を日常的に利用している女友達が「車椅子ユーザーになっても女の子は女の子だから、男女共用のトイレを利用することに抵抗がある。女子トイレの中にも(男子トイレの中にも)車椅子で入れる個室を作って欲しい」「ただし、トイレを作り替えるのはお金が掛かるから新しく建物を作るときやトイレが古くなってリニューアルするときのタイミングで、ちょっと心に留めてくれたら嬉しい」と、ずっと言い続けています。
その心情は理解できます。
しかし、私にはトランスジェンダーの友人もいます。
性別移行がある程度進むまでは、男女共用の多機能トイレで用を足したり、性自認の性の服に着替えたりお化粧を整える際に利用することがあると思います。
多機能トイレが既にあって、女子トイレも男子トイレもある程度の規模があれば、男女別の車椅子が入れるブースは叶うのでしょうが、無い場合はトイレを全部壊して車椅子が入れる大きさの女子トイレと車椅子が入れる大きさの男子トイレが1個づつ、になると思います。
そうなると男女共用のトイレが無くなってしまいます。
車椅子ユーザーの女友達は「多機能トイレしか使えない人がいることを心に留めつつ、お互い譲り合って、二足歩行ができるトランスジェンダーの人にも有意義に利用して欲しい」とは言いますが、彼女が望む世界が実現したら男女共用の多機能トイレは無くなってしまうと思います。
そのこと、ずっとモヤモヤしています。
どういうトイレだったら車椅子を利用しているヘテロさんとトランスジェンダーさんが共生できると思いますか?